ヨガの種類が多い！　　

伝統的な古典瞑想ヨガから分かれていき、現在では、ヨガをしている人の数だけ流派、種類、スタイルがあるといわれています。修行のための瞑想ヨガに始まり、何千年もの間脈々と伝えられて、ポーズのハタ・ヨーガでさえ新しいものです。今では、ビラティスとヨーガが合体したり、パワフルになったり、どんどん進化していくのでしょう。

ハタヨガ	クンダリーニ・ヨーガ	シバナンダヨガ
シバナンダヨガ	ビクラムヨガ	アナンダヨガ
アヌサラヨガ	アシュタンガヨガ	ピラティス・ヨガ
アイアンガー・ヨガ	マントラ・ヨガ	カルマ・ヨガ
ジュニャーナ・ヨガ	バクティ・ヨガ	カーリー・レイ トリヨガ
クリパル	リーラ・ヨーガ	フィットネスヨーガ
インテグラルヨガ	タイ式ヨガ	ベビーヨガ

　　ラジヤヨガ　　

最も古典的なヨガ。
瞑想・冥想を主体とした精神的なヨガ。
目指すところは、「心の動きを死滅させて、解脱する。」とてもこわそうですが、ようするに仏教の禅宗に受け継がれた「色即是空、空即是色」でしょうか・・・　　

実は、瞑想ヨガは、インドから中国を通って日本に伝わった「禅」のベースだったのです。そして、その哲学が日本人の心の奥深くにまで浸透していったんですね。悟りや解脱とくれば、本当に精神的なヨガということがわかりますよね。ヨガ入門者には、きついかもしれません。

　　ハタヨガ　　

ポーズをする「ヨガ・ハタヨガ」は、瞑想主体のラジャ・ヨガに比べれば、新しいヨガです。

といっても、１０００年も前ですが。動かずにひとところで、ずっと瞑想しているラジャ・ヨガの行者が身体の具合が悪くなり、精神的修行ばかりでなく、肉体的にもパワーがでるように、生みだされました。よって、ハタヨガとは、呼吸法と肉体で行うヨガ、ポーズの総称なんですね。

ハタの「 ha 」は、太陽、吸う息、「 tha 」（ "た" じゃなくて、日本語には無い激音なんですね。 ）は、月、吐く息の意味で、陰と陽、精神性と呼吸と肉体、対極するものの対立する闘争的、破壊的なエネルギーから、ポジティブでパワフルなエネルギーを生み出そうとする、ヨガです。いわゆるヨガのポーズは、ハタといえます。

ポーズと呼吸で調和を求め、統合し、エゴの限界を超越した潜在的なエネルギーをよりパワフルにひきだそうとし、肉体と精神を浄化し、より高めるための強いヨガです。

　　クンダリーニ・ヨーガ　　

数あるヨガの中でも、すべてのヨガのベースとなっているため、マザーヨガと呼ばれ、最も完成度の高い、最もパワフルなヨガといわれています。最近では、ダイバーのジャック・マイオールや高木沙耶さんや、格闘家のアスリート達が「クンダリーニ・ヨガ」特有のふいごの呼吸といわれている「火の呼吸」を実践されています。

特殊な「火の呼吸」をしながら、瞑想やマントラで多角的な刺激で波動を上げるため、他のヨガに比べると、覚醒や、効果が出るのが格段に早いようです。

この急激な効果のために、いわゆる危ない、危険な状態に入るということを聞いたりもしますが、実際には、きちんと習えば大丈夫なようです。

日々、ストレスやきつい困難と戦っている人向きのヨガなのです。なので、基本的には場所を選びません。ジャック・マイオール氏もダイビング前にビーチや岩場でヨガをしていましたよね。それが、本来のヨガの姿なんでしょう。

　　シバナンダヨガ　　

シバナンダヨガの特徴は、ひとつひとつのポーズの間に必ず瞑想のようなくつろぎのポーズを必ず入れる、世界中で行われている伝統的なヨガのひとつです。ポーズと呼吸とリラクゼーションを同じレベルで重要視し、バランスよく取り入れて、肉体と精神の調和をはかります。

創設者が医師であり、スピリチャルな精神世界の勉強をした人であるので、身体面だけでなく、精神的にも深く開放し、リラックスできるこのヨガは、パワフルなものと比べて、癒し系であるのは、さすがですね。まずは、自己の内なる平和から　でしょうか。

　　ビクラムヨガ　　

アメリカ在住のビクラム・チョードリーにより考案、確立されたヨガです。

オーソドックスなポーズ、スタイルをベースに室温を４０℃前後に上げ、サウナのような熱さというより、インドなんですね。その熱さのなかで、発汗を促しながら、ハードな運動量をこなし、身体強化と新陳代謝促進効果を強烈に得ることができます。なので、身体的、肉体的には効果が大きいようですが、これだけハードにすれば、精神的にも強くなることは、まちがいないでしょうね。多くの指導者を全世界に送り出しています。

「ホット・ヨガ」といえば、ご存知のかたが多いでしょう！　まさにこれですね。日本のヨガブームもここから始まったんですね。マドンナやクインシー・ジョーンズらビバリーヒルズのハリウッド女優やマダム達に長年指示され続けているのは、流行だけではなくて、医学的にも確かな効果が実証されているからなんですね。

呼吸法は、身体により効果的になるように意識をもっていくのが目的なので、精神的な瞑想系というよりは、心肺機能の向上に重点がおかれているようです。ポーズは、90分で26のポーズを2回ずつ行ないますが、やはり、相当な発汗量なので、ダイエット効果は期待できそうです。

　　アナンダヨガ　　

アナンダヨガは、スワミ・クリヤンダ氏によって作られた、古典的なスタイルのポーズをするヨガです。精神的なエネルギーを主体として、精神と心、肉体の調和を目的とします。ポーズと呼吸で、どちらかというと、穏やかで静かに自分自身のチャクラのエネルギーをコントロールしていきます。

　　アヌサラヨガ　　

アヌサラヨガのアヌサラは、サンスクリット語で「神聖な流れに乗る」という意味です。

これは、内なる精神的なヨガといわれていて、内面重視傾向にありますが、外部の肉体にも深い知識に裏づけされたアヌサラヨガは、実は1997年にジョン・フレンド氏によって始められたものです。その新しく、洗練され、無理の無いアヌサラヨガは、アメリカでは、人気です。

　　アシュタンガヨガ　　

伝統的なヨガの経典ヨガ・スートラの八つの概念、ヨガの八支則をインドの シュリ バタビジョイスによって現代でも学びやすくされたのが、アシュタンガヨガです。サンスクリット語で数字の８を表すのがアシュトで、まずこの８つの項目を学び、理解しなければなりません。生活の行動規範から呼吸法、精神性から悟りまでが書かれています。いきなり、ポーズをとっては、いけませんよ。

このヨガの特徴は、太陽礼拝から始まり、一連のフローにのっとり、とぎれることなく、動いていきます。動きは、ダイナミックでエネルギッシュ、しかも明快なので、欧米でいち早く受け入れられました。修行系、精神系のかたは、気をつけたほうがよいですよ！とてもハードなパワーヨガのベースが、なんと、このアシュタンガヨガらしいですよ。マドンナもアシュタンガヨガをしていたそうです。

　　ピラティス・ヨガ　　

ピラティスとは、もともとは、ドイツの看護士が戦争の負傷兵のリハビリのために、ベッドの上でもできるセルフボディコンディショニングのエクササイズとして考案されました。それからアメリカに移り、さらに発展し、ダンサーやアスリート達に受け入れられ、今ではハリウッド女優の間で大ブレイク中です。

このピラティスで身体の芯の筋力を鍛え、強くし、姿勢のゆがみを整え、身体バランスを整えます。そして、ヨガのエッセンスで身体をより強く、しなやかにします。難しい法則や、修行、精神系に興味の無い方は、このティラピス・ヨガでエクササイズを楽しんでみてはどうですか。

　　アイアンガー・ヨガ　　

アイアンガーヨガも世界で人気のあるヨガのひとつで、インドの シュリ アイアンガーによって確率されました。ベルトやブロックなどの道具を使用して、ポーズの上達を早め、より正確なポーズに近づけます。

このヨガの特徴は、ポーズを瞑想としてとらえ、呼吸と意識に集中することを重視するため、ひとつのポーズの静止時間が長いことです。まさに、伝統的でポーズが瞑想なのですね。そのためには、無理をしてポーズをするより補助具で無理なくより効果的に意識の集中、瞑想ができるのですね。

　　マントラ・ヨガ　　

マントラは、サンスクリット語で「真言」の意味です。真言といえば、真言宗を思い出しますね。ラジャヨガの禅と同じように、深いかかわりがあるそうです。マントラヨガはその言葉どおり、マントラ、お祈りの言葉ををサンスクリットのままで繰り返し唱えたり、書いたりすることで瞑想状態に入り、より深い境地に至るように行います。「ウォーム　アンボ・・・・・」深い呼吸で、地の底から沸いてくるような声で聞けば、なんだかこれだけでも入っていきそうな気がしますね。チベット密教の寺院の僧侶を思い出しますが、ここから、お経が届いたのでしょうか？　

このヨガは、マントラを唱える精神的なものなので、教室やスタジオでは、他のヨガと併用しているところが多いようです。

　　カルマ・ヨガ　　

まず、「カルマ」とは、サンスクリット語の直訳は、「行為」「宿命」、仏典では、「業」といわれています。「カルマの法則」とは、自分のしたことは、すべて自分に返ってくるっていうことなんですね。いわゆる、因果応報とか、報いとかよく聞きますね。今生きている現世だけでなく、前世、そのまた前世からのものもありですよ。気をつけて下さいね。輪廻転生、生まれ変わったら、よいことばかりが起こりますように。

その、ずっと続く苦しみが多い、恐ろしい輪廻転生から脱却、解消するために、生理的なもの、抽象的なものも含め、すべてに利己的な欲求を持たず、エゴを克服し、献身や奉仕の精神で働いたり、社会奉仕のように、日々の行いで、解脱に至るヨガです。現代では、福祉活動をカルマ・ヨガとしてされているかたもいらっしゃいます。思い当たる人は、ガンジー、マザー・テレサ、キング牧師・・・・・でしょうか。

　　ジュニャーナ・ヨガ　　

日本ではあまり聞きませんが、カルマ・ヨガやバクティ・ヨガのように、ポーズや呼吸法で解脱に至るヨガではありません。インドには、実にいろいろなヨガがあるものです。このヨガは、知識や智慧を通して、感覚や思考を純粋意識と区別することによって、サマディーに至るものです。哲学的な理性によって、本来の自分が宇宙の原理と同じであると理解し、解脱の境地に至るのです。

非常にアカデミックなようです。最近は、日本でも叡智の学校というのを聞きますね。インドの偉いグルや神智学的クリシュナ・ムルティ、アカデミックな人々も含まれるのかもしれません。

　　バクティ・ヨガ　　

バクティ・ヨガもヨガといえば、すぐに思い出すポーズと呼吸法のヨガではありません。
バクティとは、「信愛」を意味します。バクティ・ヨガは、信仰的なヨガです。神やグルを崇拝し、信仰三昧の中で心身を献身的にゆだね、すべてを忘れられたときに、クンダリーニが上昇するといわれています。このバクティ、イスラム教の神秘主義のスーフィズムとも似ているといわれています。神への絶対帰依によるある種陶酔の世界まで熱狂的に信仰できれば、同じなのでしょうか？

　　カーリー・レイ トリヨガ　　

日本では、まだあまりお目にかかっていない　カーリー・レイのトリヨガです。

伝統的なハタ・ヨガよりダイナミックで直感的なフローを完成させました。フローは、７レベルあり、基本から、順次生徒の希望によりレベルアップが可能です。

　　クリパル　　

クリパルとは、「慈悲」という意味です。クリパル・ヨガは、従来の伝統的なヨガから、現代人向けにアメリカのクリパル・センターで開発されたヨガで、意識のヨガと呼ばれています。このヨガの特徴は、ポーズをするだけで終わらず、自分の意識を重視します。３つの段階から、心身、感情、精神の意識を高めていきます。

　　リーラ・ヨーガ　　

インターネット上でヨガを初心者でもわかりやすく、ＣＧを使って説明されています。ポーズをとっているのが、人間ではないので、初心者にもきっちりと理解できそうです。
http://www.lila-yoga.org/newpage1.htm

　　フィットネスヨーガ　　

フィットネスヨガは、現代の日本人向けのヨガです。現代の日本人にニーズに基づき、新しく開発されたヨガです。肉体、呼吸、意識の調和を現代人にあうように、無理をしないで、本人の意識を重視し、誰でもできるようにプログラムされています。

一昔前は、エアロビクスなどのスポーツ系が主流でしたが、最近では体に無理なく、精神的にも効果のあるヨガのほうがニーズが高いのでしょうね。ストレスの多い現代社会はわかりますが、4～5000年前のヨガ発祥地でも同じだったのでしょうか？

　　インテグラルヨガ　　

インテグラルヨガは、インドのヨガをベースにスワミ・サッチナンダ氏が開設した「インテグラル・ヨガ・インスティテュート」で行われているスタイリッシュなヨガです。ポーズのレッスンだけでなく、総合的、統合的に日常からヨガ的なライフスタイルを学ぶことを重要視しています。

多々あるヨガの流派をスタイリッシュに取り入れた、ヨガ的生活って、ちょっと素敵ですね。

　　タイ式ヨガ　　

タイ式ヨガとは、ハリウッド式ヨガのように、インドの伝統的なヨガからアレンジされたものではなく、ヨガとは全く別のタイ固有の「ルーシー・ダットン」というある種の健康法がたまたまヨガと類似していたために使われた言葉で、ジャンル的にはそういうものは無いそうです。

インドのヨガはもともとが修行のために行われていましたが、タイのルーシー・ダットンのポーズは修行中の仙人が編み出したそうで、瞑想などもありますが、「仙人の運動法」「仙人体操」といわれています。健康によさそうですね。
インドとタイ、どちらにしますか？

　　ベビーヨガ　　

そのまま、赤ちゃんのヨガです。アメリカでは「赤ちゃんママのためのヨ－ガ」「産後ヨガ」は、ありますが、「ベビーヨガ」は、無いようです。日本でネーミングされたようです。ちゃんとポーズに名前がついていて、とてもかわいらしいのですが、当然自分でできない赤ちゃんがママにやってもらうのです。すると心身ともにストレスが溜まってる赤ちゃんがリラックスして、寝たきりのバランスや筋肉の成長を促すそうです。赤ちゃんもストレスが溜まっているのですね。普通のマッサージより効くのでしょうね。